近年のエネルギー不足を解消するため,枯渇する心配が無く,かつ二酸化炭素を排出しないクリーンエネルギーとして太陽光発電が注目されており,日本における太陽電池出荷量も2001年から2011年の10年間で188,590kWから2,685,573kWへ約14倍になるなど,需要も急激に増加しています。日本国内では日本工業標準調査会が「JIS C 8955:太陽電池アレイ用支持物設計標準」を定めており,それに基づいて設計されることが一般的ですが,最近の研究結果によると同JISで規定されている設計用風荷重の設定が過小評価になる場合があることが指摘されています。また,太陽電池アレイの強風被害は後を絶たず,アレイ支持物の構造設計や耐風性能評価の方法についても多くの問題を抱えていると考えられます。
本研究集会では,住宅用からメガソーラーまでの様々な用途の太陽光発電システムの耐風安全性の向上を目的とし,太陽光発電システムの普及状況,強風被害の現状,風荷重に関する研究の動向,構造設計の手法および耐風性能評価についての情報発信と,それらについての意見交換を行ないます。奮ってご参加いただきたくご案内申し上げます。
太陽光発電システム風荷重評価研究会
研究代表者 植松 康(東北大学)
開催日時:2015年3月6日(金)9 :00~12:00 開催場所:田中田村ビル(右記)(開場8:45)8階 会議室8E 参加費 :無料 定員 :100名(受付終了) 主催 :一般社団法人 日本風工学会 後援 :一般社団法人 日本太陽エネルギー学会
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プログラム
9:00~9:10 | 主旨説明 | 植松 康(東北大学) |
9:10~9:30 | 太陽光発電事業の現状と今後の展望 | 井上 康美(太陽光発電協会) |
9:40~9:50 | 太陽光発電システムにおける風害の現状 | 吉富 政宣(吉富電気) |
9:50~10:10 | 質疑 | |
10:10~10:30
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太陽電池アレイ支持物設計用風荷重の評価 地上に設置する場合 |
相原 知子(大成建設) |
10:30~10:50
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太陽電池アレイ支持物設計用風荷重の評価 建物屋根に設置する場合 |
染川 大輔(大林組) |
10:50~11:10 | 質疑・休憩 | |
11:10~11:30 | 架台の強度計算について | 大石 浩史(NTTファシリティーズ) |
11:30~11:50 | 太陽光発電システムの耐風性能評価 | 高森 浩治(日本建築総合試験所) |
11:50~12:00 | 質疑 | |
12:00~12:10 | まとめ | 吉田 昭仁(東京工芸大学) |