(2022年7月22日発行,定価 3,960 円 [本体 3,600 円+税])日本風工学会 森北出版 ISBN:978-4-627-55371-2 https://www.morikita.co.jp/books/mid/055371
~風と上手に付き合う建築や都市を計画・設計するための基礎知識~
本会の「風環境に関する情報発信研究会」が中心となって、風環境を考える際に技術者が必要とする「風に関する基礎知識」と「風問題に直面したときの拠り所」をまとめた書籍です.建築物や都市の計画ごとに試行錯誤しなければならない風対策に役立つ内容です.前半は基礎編として,風の基本的な性質とともに,どのような問題が起こっているのか,強風,弱風どちらの問題も含めて,都市の風環境問題の基礎的な事項を説明していきます.後半は実践編として,風環境評価の一連の流れに沿って,データの収集・調査の方法,風環境の予測ツールである風洞実験やCFDの基本,評価の考え方と使われる評価指標を説明していきます.巻末の付録では,より実践的な参考となるように,風をふまえたビル,団地,病院の計画事例を掲載しています.
第I編 基礎編
第1章 風と上手に付き合う建築・都市の計画・設計
第2章 風の統計的性質と地形の影響─データとしての風の扱い方
第3章 建物周辺の風
第4章 都市の弱風による環境問題
第Ⅱ編 実践編
第5章 風環境評価の一連の流れ
第6章 風に関するデータの収集・調査
第7章 風環境の予測
第8章 風環境の評価
第9章 防風のための対策とその効果
資料編
資料1 風を活かした建築・都市の計画事例
資料2 全国主要都市の風向・風速データ
資料3 風環境調査にかかわる条例
2022年5月発行,頁(カラー印刷),kindle版2,000円(税込), ペーパーバック版4,000円(税・送料込) Amazon
第1章 総覧:強風災害の変遷
1.1 過去の強風災害と被害の統計
1.2 過去の強風災害と耐風設計の変遷
第2章 強風災害をもたらす大気現象とその実例
2.1 強風を生じさせる現象
2.2 台風
2.3 温帯低気圧
2.4 竜巻
コラム:”藤田”スケールか”フジタ”スケールか
2.5 ダウンバーストとガストフロント
2.6 局地風
2.7 世界の風
第3章 被害事例と低減対策
3.1 建築物
3.2 工作物
3.3 文化財
3.4 土木構造物
3.5 送電設備
3.6 風力発電設備
3.7 農業施設
3.8 農作物
3.10 樹木
3.11 鋼管足場・クレーン
3.12 鉄道
3.13 道路
3.14 航空
第4章 耐風設計法の変遷
4.1 建築物
4.2 土木構造物
4.3 電力設備
4.4 農業施設
4.5 鋼管足場・クレーン
第5章 被害低減のための様々な試み
5.1 強風被害低減のための風観測
5.2 強風被害低減のための行政機関,企業等の取り組み
5.3 飛散物とその防御に関する研究動向
5.4 突風を解析するための数値気象モデル
5.5 竜巻の発生位置の画像解析による把握
5.6 突風に関する研究
5.7 風雪災害に対する取り組み
5.8 海外の被害事例
5.9 学際的な取組み・研究の国際動向
5.10 日本風工学会の取り組み
第6章 強風災害低減のためのポイント
6.1 防災・減災のためのハードおよびソフト面での対応
6.2 人的被害を減らすためには
付録:年表・資料
付録1 強風災害と耐風設計の変遷
付録2 風災害研究会:風速と被害の関係
付録3 マニュアル,指針,低減へのリンク
2011年12月発行,256頁(一部カラー印刷),1冊4,000円(税・送料込み) 風災害研究会 本書の購入方法
第1章 総覧:強風災害の変遷
1.1 過去の強風災害と被害の統計
1.2 過去の強風災害と耐風設計の変遷
第2章 強風災害をもたらす大気現象とその実例
2.1 強風を生じさせる現象
2.2 台風
2.3 温帯低気圧
2.4 竜巻
2.5 ダウンバーストとガストフロント
2.6 局地風
2.7 世界の風
第3章 被害事例と低減対策
3.1 建築物
3.2 工作物
3.3 文化財
3.4 土木構造物
3.5 送電設備
3.6 風力発電設備
3.7 農業施設
3.8 農作物
3.9 鋼管足場・クレーン
3.10 鉄道
3.11 道路
3.12 航空
第4章 耐風設計法の変遷
4.1 建築物
4.2 土木構造物
4.3 電力設備
4.4 農業施設
4.5 鋼管足場・クレーン
第5章 被害低減のための様々な試み
5.1 強風被害低減のための風観測
5.2 強風被害低減のための行政機関,企業等の取り組み
5.3 飛散物とその防御に関する研究動向
5.4 突風を解析するための気象モデル
5.5 竜巻の発生位置の画像解析による把握
5.6 突風に特有な風力の性質
5.7 風雪災害に対する取り組み
5.8 学際的な取組み・研究の国際動向
5.9 日本風工学会の取り組み
第6章 強風災害低減のためのポイント
6.1 防災・減災のためのハードおよびソフト面での対応
6.2 人的被害を減らすためには
付録:年表・資料
付録1 強風災害と耐風設計の変遷
付録2 風災害研究会:風速と被害の関係
付録3 風災害研究会:強風災害被害調査マニュアル
付録4 気象庁:突風調査マニュアル(抜粋)
付録5 内閣府:災害に関わる住家の被害認定基準運用指針(抜粋)
付録6 佐賀市地域防災計画(抜粋)
付録7 日本風工学会:強風災害の防止に関する提言
2007年10月発行,188ページ(カラー印刷),1冊3200円(税・送料込み) 風災害研究会 本書の購入方法
1. はじめに
1.1 序文
1.2 突発性災害調査費に基づく調査研究の経緯
2. 2006年台風13号に伴う強風災害
2.1 台風0613号に関する気象状況
2.2 台風0613号に伴い発生した竜巻等の気象状況
2.3 NeWMeK観測に基づく風況
2.4 先島諸島での被害状況
2.5 九州地方の被害
2.6 飯塚市文化施設の屋根被害
2.7 臼杵市での被害
2.8 2006年台風13号に伴って発生した竜巻による延岡市の被害
2.9 空中写真に見る延岡竜巻被害
2.10 延岡竜巻による建築物被害の評価
2.11 2006年9月17日の延岡竜巻発生前の2時間の間に宮崎県
日南市・宮崎市・日向市で発生した4件の突風災害
3. 2006年11月7日に北海道佐呂間町で発生した竜巻による強風災害
3.1 佐呂間町竜巻の被害調査結果と気象状況について
3.2 佐呂間町で発生した竜巻の気象学的特長
-積乱雲の発達と落雷特性-
3.3 現地調査と模擬実験から推定したサロマ竜巻のシナリオ
3.4 佐呂間町で発生した竜巻の被害状況
3.5 北海道佐呂間町における竜巻による建物被害
3.6 飛来物による外装材の被害状況
3.7 土木構造物の被害状況
3.8 竜巻被害に関する住民アンケート調査
4. 仮設構造物
4.1 延岡市の工事用足場の竜巻被害
4.2 仮設構造物の設計荷重
(2007年4月30日発行,定価 20,900 円 [本体 19,000 円+税])日本風工学会 朝倉出版 ISBN:978-4-254-26014-4
1982年6月に本会が設立されてから四半世紀が経過しました。その記念事業の一つとして企画された本会の編集による「風工学ハンドブック」が,今年の5月に完成し朝倉書店から出版されました。風工学に関係する百人を超える専門家によって執筆されたこのハンドブックは,気象学,流体力学,耐風設計,強風災害,環境問題,風力エネルギーに至る風工学に関連するあらゆる知識の集大成であるとともに,これからの風工学の発展の基礎となるものです。台風や竜巻に伴う強風被害が社会でも注目を浴びている昨今の状況のなか,会員の皆様方には,是非このハンドブックを座右において,風工学に関わる問題の解決等にお役立ていただけたらと思います。また,風工学に興味のお持ちの方にも是非お勧め下さるようお願いします。
1章 自然風の構造
1.1 大気の構造
1.2 自然風の成因
1.3 強風の乱流構造
1.4 強風の統計
2章 構造物周りの流れ
2.1 構造物周りの流れ場の特徴
2.2 はく離と粘性
2.3 流れ場の基礎方程式と理論解析
2.4 カルマン渦列とエッジトーン
2.5 各種構造物周りの流れ
3章 構造物に作用する風圧力
3.1 風力の発生
3.2 静的な風圧力
3.3 動的な風圧力
4章 風による構造物の挙動
4.1 構造物の風による振動事例
4.2 空力振動の種類と発生機構
4.3 空力干渉問題
4.4 振動に及ぼす因子
4.5 振動制御,耐風安定
4.6 耐風設計における空力振動現象への対応
5章 構造物の耐風設計
5.1 耐風設計の手順
5.2 設計風速の算定
5.3 風荷重の評価
5.4 各種耐風性能と対策
5.5 風応答の抑制
6章 強風災害
6.1 強風災害概論
6.2 強風災害をもたらす風の種類
6.3 建築物の強風被害
6.4 橋・土木構造物の強風被害
6.5 建設工事の強風被害
6.6 文化財の強風被害
6.7 電力関係施設の強風被害
6.8 鉄道の強風被害
6.9 道路の強風被害
6.10 航空の強風による被害
6.11 農業関係の強風被害
6.12 強風災害に関する損害保険
6.13 自治体の防災
6.14 強風災害の調査と分析
7章 風 環 境
7.1 都市・建築近傍の風環境
7.2 都市,建築近傍の汚染質拡散
7.3 通風・換気
7.4 広域拡散と防風雪
8章 風力エネルギー
8.1 風力エネルギー資源
8.2 風力エネルギー変換
8.3 生活の中の風力発電
9章 実 測
9.1 測定項目と各種測器
9.2 実物での実測
10章 風洞実験
10.1 風をつくり出す装置,測る装置―既存の技術と最新技術―
10.2 目的別の実験法
10.3 風洞実験の基本
10.4 逆引き風洞実験
11章 数値解析
11.1 離散化方程式と解法
11.2 乱流モデル―ブラフボディ周りを中心として―
11.3 流体シミュレーションの応用
付 録 強風災害と耐風設計の変遷の一覧
索 引
コラム TVL 法
ウェーブレット解析
2005年5月発行,1冊2000円(税・送料込み)風災害研究会 本書の購入方法
1. はじめに
2. 2004年の気象状況
3. 気象事象別・地域別の強風被害
3.1 台風0406号による滋賀県近江八幡市付近における被害
3.2 2004年6月27日佐賀県で発生した竜巻被害
3.3 2004年6月29日栃木県小川町で発生した突風被害
3.4 台風0416号による四国地方での強風被害
3.5 台風0418号による九州での風災害について
3.6 台風0418号による山口県下の強風被害
3.7 台風0418号による北海道の強風被害
3.8 愛知県豊橋市で発生した竜巻の被害調査及びアンケート調査
3.9 台風0422号による伊東市宇佐美における強風被害
3.10 2004年10月22日北海道門別町で発生した竜巻被害
4. 主な建築物・構造物の強風被害
4.1 台風0416・0418号によるSpring-8(兵庫県)の被害
4.2 台風0418号によるい厳島神社(広島県)の被害
4.3 台風0418号の強風による出雲ドームの被害
4.4 台風0418号による北海道でのコンクリート橋の被害
4.5 台風0423号ほかによる香川県立大川体育館の被害
4.6 台風0423号による神戸市内の倉庫の被害
5. 分野別の強風被害と関連情報
5.1 2004年風力発電施設の強風被害
5.2 2004年仮設物の強風被害
5.3 2004年の強風による農業施設の被害
5.4 2004年の台風時における鉄道の運転阻害の発生状況
5.5 2004年台風による高波の記録
5.6 2004年の主要な台風被害等の保険金支払状況
6. 海外の強風災害
6.1 Wind Damage in Taiwan in Year 2004
6.2 Wind Damage in China Caused by Typhoon Rananim
6.3 Some Engineering Lessons from the 2004 US Hurricane Season
6.4 Performance of Buildings: An Analysis of Wind-Induced Damage
to Structures from the Florida Hurricanes of 2004
7. 2004年強風災害の教訓と課題
8. おわりに
2005年3月,風環境評価研究会
本テキストは,風環境評価研究会の活動の一環として行われたフォーラムの資料として作成されたもので,気象データ,日最大瞬間風速に基づく風環境評価を行う場合に用いるガストファクター,数値シミュレーションによる予測精度等,風環境の予測に大きな影響を与える様々な要因について,現状と今後の課題をそれぞれの分野の専門家が分かりやすく解説したものである.資料編として,ビル風に関するQ&Aや防風植栽の具体例等も掲載されている.
問い合わせ先:wind_env@jawe.jp