日本風工学会編集・広報委員会

 日本風工学会は,安全・快適で持続可能な社会の実現に寄与するため,風に関わる人々のつながりの場を創造し,風工学の学術・技術の発展に貢献することを目的とした学際的学会であり,日本風工学会論文集は風工学に関する分野の学術・技術情報の交換を行うために刊行されています。本会論文集への投稿原稿(論文,研究報告,技術・研究ノート,以下論文等)は,風工学に関する新しい情報を読者に伝えるもので,査読を経て掲載されます。これらの論文等に対する査読の目標は,工学的または学術的に価値のある研究成果を,誤り無くかつ読者に分かりやすく,速やかに掲載することです。

 この目標を実現に近づけるため,この査読に関する要領では,査読者が本学会の査読において留意すべき事柄を示すものです。

  1. 査読者の役割は,投稿された論文等の内容に,新しい事実や読者にとって有用な情報が含まれているか否かを判断し,明らかな誤りや記載が過不足な点に関して編集・広報委員会(担当論文委員宛)に意見を提出することです。
  2. 査読過程においては,軽微な誤りや記載の不足を過度に責めるよりは,査読する論文等の価値を積極的に認め,その分野における学術上の議論を活性化する可能性のある場合,どのように修正すれば内容が分かりやすくなり,採用されるかを具体的に示すことを心掛けてください。
  3. 査読者は,意見が著者と異なる場合においても,それを以て論文等を不採用とする理由にはなりません。著者と意見が異なる場合は「討論」として原稿を投稿し,誌上で議論をすることが可能です。「討論」が他の読者にも価値のある情報を与える可能性もあります。
  4. 査読者は,著者に対し研究を指導する立場にありません。ただし,明らかに査読者の意見,指摘によって論文等の内容が向上すると思われる場合には,その点を述べていただいても構いません。適切な意見,指摘は,著者にとっても有意義です。
  5. 査読者は添削者ではないので,細かな点での修正の指摘をする必要はありませんが,文章表現上の問題点が多い場合は,日本語や英語の推敲を勧告してもかまいません。
  6. 査読期限を厳守し論文等の速やかな掲載にご協力ください。また,対応が遅れる場合には,担当論文委員に相談をお願いします。

以上