このほど,一般社団法人日本風工学会において「太陽光発電システム風荷重評価研究会」の設置が認められ,下記のように活動を開始いたしました。参加希望の方は奮ってご応募いただきますようご案内申し上げます。
・名 称:
太陽光発電システム風荷重評価研究会
・活動期間:
平成26年4月~平成28年3月
・活動方法:
参画者が各種委員会で一堂に会する機会に併せ,研究会を開催する。(例えば,風工学会年次大会,風工学シンポジウム開催時など,年3~4回)また,通常時はML等を用いて情報交換を行う。
・開催場所:
主に東京都内
・委員長 :
東北大学 植松 康 教授
・参加委員(平成26年12月15日時点):
相原知子(大成建設),大竹和夫(竹中工務店),奥地誠(奥地建産),加藤和彦(産業技術総合研究所),菊池浩利(清水建設),澤田秀夫(東北大学),染川大輔(大林組),高森浩治(日本建築総合試験所),田村良介(NTTファシリティーズ),長尾岳彦(太陽光発電協会),西川省吾(日本大学),山本学(鹿島建設),吉田昭仁(東京工芸大学),吉富政宣(吉富電気)
・研究目的の目的と内容:
近年,再生可能エネルギーとして太陽光発電が注目されており,国内における太陽電池出荷量は2001年から2011年の10年間で188,590kWから2,685,573kWへ約14倍になるなど,需要も急激に増加している。本研究の目的は,急激に需要が増加しているメガソーラーなどの大規模太陽光発電施設や,建築物の屋根上に設置される屋根設置形太陽光発電システムの構造設計を行う上で最も重要となる風荷重について明らかにするとともに,これらの風荷重を低減することを可能とする風力低減法を開発することである。また,太陽光発電モジュールを設置する架台の設計に用いられている現行のJIS規格における問題点を明らかにし,実情に即した風荷重の算定方法について議論し,太陽光発電システムの合理的な耐風設計法の確立を目指す。この研究は今後更に設置の増加が予想されるメガソーラーや屋上設置型太陽光発電システムの経済的かつ合理的な耐風設計を行う上で必要不可欠かつ喫緊に取組むべき重要な課題である。なお,初年度である平成26年度には,次の項目についての検討を行う。
(1) 諸外国における太陽光発電モジュールの耐風設計,設置状況に関する文献調査
(2) 地上設置形太陽光発電モジュール単体時の風力特性の調査
(3) 地上設置型ソーラーアレイの風力特性の調査
(4) 屋上設置形太陽光発電モジュールの風力特性の調査
・参加申し込み先:
幹事 高森浩治(日本建築総合試験所):