2017年7月5日から6日にかけて九州北部に降り続けた雨は気象観測史上稀に見る激しさの集中豪雨となり,福岡県,大分県をはじめ九州北部を中心に数多くの河川が氾濫し土砂崩れが起きました。40名近い方が亡くなられ,あるいは行方不明となり,人家やライフラインの被害も甚大でした。被害に遭われた皆様に,心よりお見舞い申し上げます。また救助活動に当たられた皆様ならびに災害後のさまざまな支援活動に携わられている皆様に深く敬意を表します。
 このたびの災害は国の激甚災害に指定されるほど甚大なものでした。被災地の一日も早い復旧を願ってやみません。
 近年気象現象の極端化が顕著であり,本年は九州北部豪雨のほかにも各所で豪雨,突風による被害が多発しています。日本風工学会は,台風や竜巻等強風災害の低減を目指し,さまざまな調査・研究活動,社会啓発活動を行っています。今後も被害低減と安全・安心な社会を目指していっそう努力していく所存です。

2017年9月6日
一般社団法人 日本風工学会 会長 野村卓史