熊本県において、2016年4月14日に発生したM6.5の地震(前震)、並びに、4月16日に発生したM7.3の地震(本震)、またこれらに伴って発生した大きな余震によって、熊本県や大分県を中心として甚大な被害がもたらされました。犠牲になられた方のご冥福をお祈り申し上げます。
未だに多くの余震が続いており、被害の拡大が心配されます。また、梅雨の時期も近づいており、降雨による二次被害も懸念されます。住宅の全半壊やライフラインの途絶により、多くの方が避難所等での不自由な暮らしを余儀なくされているとのことで、健康被害も心配されます。被災地の一日も早い復旧・復興を願っております。
今回の地震は、これほど大きな地震が発生するとは予想していなかった場所で起こったものであり、日本全国どこでもこのような大地震が発生する可能性のあること、地震対策の難しさ、重要さを改めて思い知らされました。
日本風工学会は、同じ自然災害である台風や竜巻等強風災害の低減を目指し、様々な調査・研究活動や社会啓発活動を行っています。防災・減災の面では、地震災害も強風災害も同じです。今回の地震災害の教訓を活かして、今後、安全・安心な街づくりに一層努力していきたいと存じます。
2016年4月19日
日本風工学会 会長・植松 康